特許貧乏
「特許で損する人」から
「特許で得する人」へ!

特許権を取得したはずなのに、類似商品が出回っている
商標権を取得したはずなのに、同名の競合商品が出回っている
特許権・商標権を取得したはずなのに、他人の特許権・商標権侵害だと警告を受けてしまった!
これじゃ、何のために、特許権・商標権を取ったのかわからない!
このようなことを思われたことはありませんか?
特許権・商標権が事業の役に立つか否かは、
1 あなたの事業内容
2 あなたの事業の強み
3 保護する権利の形
の3つを揃えることがポイントになります。
隙だらけの特許権・商標権を
取得していませんか?
特許権や商標権を取得したのに、類似商品が出回っている。
新商品のウリが保護できていない。
自社のビジネスモデルが保護できていない。

新商品のウリがわからない。
自社のビジネスモデル…なんとなくはわかる。しかし、ココという部分が、イマイチはっきりしない。

特許権や商標権の取得の目的は何のため?
模倣防止のため?
自社PRのため?
社員のやる気向上のため?
販売代理店からの要望のため?
それとも…?

協力会社との共同出願!
費用の折半で特許成立!
ここまではよかったが…
成立した特許権の形は、協力会社の意向に沿うもの。
わが社にとって肝心な部分が権利範囲に入っていなかった!
これでは、参入障壁にならない!

特許権・商標権を取得したはずなのに、他人の特許権・商標侵害だと警告を受けた!


特許・商標の
見直しの必要性
開発段階・設計段階だけで特許取得を考えない
売り上げ(換金)までの道筋の中でウリとなる部分を考える。
お客様目線でウリとなる部分を考える。ビジネスの形・領域は時間とともに変わる。
現在~将来にかけて、お客様・ライバル企業の動向を予測する。
現在~将来にかけて、自社の将来の展開を予測する。
現在~将来を見据えた上で、必要な特許権や商標権を予め取得する。
改善例
特許編
- お客様
- この新商品(はさみ)について、模倣防止をしたいため、特許を取りたいのですけども…
特徴としては、以下の2つです。
特徴A:持ちやすい柄の形
特徴B:切れ味の良い刃の形
いずれも従来品にはありません。 - かめやま
- だとすると、特徴Aの特許権と、特徴Bの特許権の両方があるといいですよね
- お客様
- いえいえ、特徴Aと特徴Bとの両ぞろいがうちの製品なんです!!
特徴Aだけのはさみだけでは、インパクトがなく、商品としては弱いんです。 - かめやま
- 商品のスペックとしては、確かにそうなんですが、模倣防止を考えてみると…
特徴A・Bの組み合わせの特許だけを取った場合
「特徴Aだけをもつはさみ」や「特徴Bだけをもつはさみ」の模倣は止められません。
なので、この場合ですと、
「特徴Aをもつはさみ」の特許
「特徴Bをもつはさみ」の特許
を検討したほうが良いです。
さらに、特徴Bは「切れ味の良い刃」なのではさみ以外の刃物にも使える可能性がありますし… - お客様
- ということは、特徴A「持ちやすい柄の形」についてもはさみ以外のものも考えておいたほうが良いですかね?
- かめやま
- お客様が、将来はさみ以外の事業に手を伸ばす可能性があるのであれば、そこも検討されたほうが良いと思います。
- お客様
- とすると、特許の検討項目はこんな感じになりますか?
「特徴Aをもつはさみ」
「特徴Aをもつ文房具」
「特徴Bをもつはさみ」
「特徴Bをもつ刃物」 - かめやま
- そうなります。
- お客様
- 全部取ろうとすると費用がかさみ難しいですね。
- かめやま
- 一度に全部取得しようとすると難しいです。
ここは会社の方針を伺いながら、それぞれの優先度を見定め、出願計画や権利取得の計画を立てたほうが良いと思います。
折角立てるのであれば、将来の事業の動向(上振れ・下振れ)に対応できるような柔軟性のある計画を立てたほうが良いです。このようなプロセスを通して、パフォーマンス(模倣防止など)と、コスト(特許取得など)のバランスが取れた計画を一緒に作っていきます。 - お客様
- そういう計画について相談をしてよいのでしょうか?
- かめやま
- もちろんです。
商標編その1
- お客様
- 企業当初に「喫茶店」としての店舗名ABCについて商標権を取得しました。
喫茶店として順調なのですが、お客様の要望もあって、夕方の空き時間を使って「貸し会議室」を始めようとしています… - かめやま
- 「喫茶店」の商標権と「貸し会議室」の商標権とではそもそもの権利範囲が違います。
「貸し会議室」について店舗名ABCの保護を受けたい場合には、「貸し会議室」の商標権の取得が必要になります。 - お客様
- そういうルールがあるのですね。
- かめやま
- 「貸し会議室」について、折角お金をかけて取得するのであれば…
今後予定している「商品・サービス」を含めて商標権を取得したほうがよいのではないでしょうか?
サービスの内容によっては、追加費用なしで保護を受けられる場合があります。
商標編その2
- お客様
- 6つのサービスについて多角的に事業を行っています。
しかし、全てのサービスについて商標権を取る予算がないのですが… - かめやま
- 一度にすべてのサービスについて商標権取得は難しいですよね。
- お客様
- そうなんです。
- かめやま
- であるならば、会社全体の方針に沿った商標権取得の計画を立てることが望ましいです。
具体的には、全体方針・戦略を伺いながら、各サービスの優先度を踏まえ、商標権の取得タイミングをサービスごとに決めていきます。 - お客様
- 難しそうですね。
- かめやま
- 大丈夫です。優先度の分析を一緒に行うこともできますので。