少し前に特許出願を出したお客様(その1の記事とは別のお客様)。
初めての面談は、特許相談・・・
そこでは、発明の概要を伺うのですが、弊所では、それ以外も把握します。
特許のコストパフォーマンスを向上させるために・・・
面談では、発明に至った背景はもちろんのこと、
これまでのマーケティング活動についてもヒアリングします。
そのお客様は、マーケティング活動に理解のある方。
お話を聞いているかぎり、脈がありそう。
そのお客様の規模からすると、大化けする可能性もあり、
お客様曰く、「だから、特許で防衛したいのです!」
がってん承知の助!ということで、思考が動き始める。
Ω\ζ°)チーン!
考えられるビジネスモデル案を2~3提案し・・・
モデルの肝となる要素は、AかBかC。
特許権でも意匠権でもよいですが、ここらを抑えたほうが良いですね~
とコメントしました。
コチラの提案内容について、お客様は当初驚かれていたようです。
が、後日、パートナー企業の方も私と同じようなことを言われたようで・・・
そこは納得されたようです(安心)。
その後、A~Cについての出願を無事すましました。
その後。
そのお客様とのつながり、無事に商談が前に進むこととなりました。
この際、お客様の手には、複数のビジネスモデルとその根幹となる要素A~Cについては、特許出願済み。
商談の相手は、お客様よりも大きな規模の企業。
ですが、特許の交渉力により、お客様の立場を維持したまま商談に臨めそうです。
まとめ
特許出願の後にすべきこと その2
1 特許権や商標権で抑えたいところはどこ?
特許権や商標権で抑えたいところの1つは、ビジネスモデルの収益源。
2 収益源はどこ?
収益源が何になるかはビジネスモデルによっても変わる。
市場浸透の速度もビジネスモデルによっても変わる。
3 自社にとって実現可能なモデルは?
営業活動を通して、どのビジネスモデルが自社にとって望ましいかを検討する。
4 当初の目論見は外れた場合の準備をする
営業活動を通して、出願前の目論見が外れる場合もある。
このため、弁理士と適宜情報交換が必要。
5 必要に応じて次の手を打つ。
当てが外れれば、補強のための追加出願をすることも・・・
そうでなくとも、次の一手(アライアンスなど)のための契約やその交渉準備・・・
場合によっては、こちらの交渉力を上げるために別の出願を行うことも。
何かの参考になれば幸いです。