先日の特許相談です。
「私の発明をどう表現してよいかわからない」
とのことでしたので、オンライン打ち合わせを行いました。
30分くらいヒアリングしながら、
パワーポイントをつかって、ヒアリング結果をまとめます。
その結果・・・
Aステップ;○部材に××処理を行う。
Bステップ;◆部材に▽▽処理を行う。
Cステップ;◆部材を加熱する。
Dステップ;◆部材を磨く。
Eステップ;◆部材と○部材とを溶接する。
「これが、現在の発明の骨子ですね~」と説明しました。
次に、ポイントなりそうなステップ(手順)を探りつつ、そのステップの意味合いを確認しながら整理しました。
その結果、
今回の改良発明は、5個のステップのうち、3つのステップがポイントということがわかりました。
第1発明は、Aステップ。
第2発明は、Bステップ。
第3発明は、第1~2発明の応用発明となるEステップ。
さらに、お客様よって、3つのステップは必ず使いますか?
と聞いたところ、
「客層Xに売る場合は、ステップA&Bが必須になり、ステップEはどっちでもよい・・・
でも、客層Yに売る場合は、ステップA&BだけでなくステップEも必要です」
とのことでした。
「ということは、ステップA&Bが、発明の肝になるんじゃないですか?」
といったところを、説明しながらパワーポイントであらわしたところ
「あ。そうそう!
私の(発明)は、それです!
ん?・・・そっか。
そうだ。そうだ。
あ~すっきりした。」
こういったお客様の発する言葉の端々から、
お客様の頭の中で整理できなかったものが、解きほぐれていく瞬間を感じることができます。
特に「ん?・・・そっか。」という気づきから、
「そうだ。」という確信めいた言葉を聞くことができたとき、
この仕事をしていて本当によかった~
と思う瞬間です。
お客様の中のモヤモヤがスッキリし、結果としてお客様が喜ばれていることは、弁理士業の中でとても嬉しい瞬間の1つです。