成田市は空の玄関口としての機能があるため、成田市内や近隣企業様の中には、海外での事業展開をご検討中の企業様も多いかもしれません。
そうした企業様において、知的財産権の活用・管理は大切です。そんな知的財産についての概念や法律は意外にも古くから存在しています。
世界初の「知的財産」
知的財産の歴史を紐解いてみると、世界初の特許はベネチアで、「水が無くても動く製粉機」についての特許が認められました。
1474年には法律として成文化されています。日本で応仁の乱が起こったのとほぼ同じタイミングと考えると、いかに先進的な法律だったかということがわかります。かの有名なガリレオ・ガリレイも「螺旋型回胴型ポンプ」(揚水・灌漑用機械)で特許取得を果たしています。
欧米を中心に発展
その後の知的財産権に関する概念や法律は、欧米諸国を中心に発展していきます。1580年にはイタリアのフィレンツェにあった織物組合の規則で、織物のデザインに関する意匠権が認められました。
1600年代前半にはイギリス、1790年代にはアメリカとフランスで知的財産権に関する法律が成立しています。1800年代後半には、イタリア・ドイツにおいて、知的財産権に関する法律が成立しました。さらに、1883年には、工業所有権の保護に関するパリ条約が締結されました。
日本の「知的財産」
日本における特許の概念は、1700年代(徳川吉宗の時代)にはあったと考えられます。法律として成立したのは明治時代のことです。高橋是清が欧米諸国を視察した後の1880年代に特許権・商標権・意匠権に関する法律が相次いで成立し、1899年にはパリ条約に加盟します。