「地域ブランド」は地域活性化の起爆剤として注目されています。こちらでは、商標権とも深いつながりがある「地域ブランド」についてご紹介します。
地域ブランドとは?
「地域ブランド」とは、その地域で生産された商品・サービス、もしくはその地域をブランドイメージに結びつけ地域経済の活性化などの好循環を生み出すものです。都道府県や市町村、さらにはもっと限定した地区を指す場合もあります。
例えば、茨城県つくば市は自然環境の豊かさがありながら、最先端の学術研究都市というイメージがあります。これはつくば市だけでなく、茨城県のブランド力にも影響する要素の1つです。
差別化しやすいメリット
地域ブランドが持つメリットには様々なものがありますが、その1つが差別化しやすいということです。例えば茨城県の名前に関する地域ブランド品があった場合、特許以外の方法でも規制できる可能性があります。例えば、地域ブランドについての商標権を取得することにより、第三者による地域ブランドの使用を規制することができます。このような商標権により、名産品の信用やブランドが高まるだけではなく、その地域のブランドも高まります。
知的財産となった地域ブランドの事例
地域ブランドとして特に有名なのが牛肉です。日本各地に地域名を冠した牛肉は多く、ブランド名として商標権が認められているものもあります。茨城県にも納豆や牛肉、日本酒、観光地など地域ブランドを構成する要素は多いです。未だ知的財産権の取得をしていない商品やサービスの中にも、商標・登録出願できるものが眠っているかもしれません。