日本の中小企業の持つ高い技術は、世界でも注目されています。しかし、外国出願に関わる費用は高額で、海外進出をしたくても中小企業にとっては難しい問題です。そこで国は、中小企業のグローバル化が進められるよう「外国出願に関する補助金制度」を設けています。
ここでは、その制度についてご紹介します。補助金や助成金を上手に利用し、企業を発展させましょう。
応募資格について
応募する際、既に国内での特許出願を行っていて、その採択がされた後に同内容の出願を外国で行う予定の中小企業が応募資格を持ちます。なお「中小企業」には、個人事業主も含まれます。
選定要件について
外国出願が採択された場合に、中小企業がその採択された権利を利用し海外で企業発展を目指す意欲があることや、外国での権利取得の可能性があると判断できることが選定要件となります。
補助対象になる費用について
補助金が採択されてから年度内に行う外国特許庁への出願料の他、外国出願に伴う国内・現地の代理人費用、翻訳費用などが補助対象になります。
支援センターについて
外国出願に関する補助金制度を受け付ける支援センターは、企業の所在地により異なるので確認します。支援センターにより追加要件などを設けている場合もあるので、応募の際は詳細も確認しましょう。弊所では、助成金の案内にとどまらず、申請書の作成などの申請支援サービスも行っております。
補助金制度による支援の流れ
補助金制度の利用希望をする企業が、窓口となる事務局に応募します。採択の通知が来たら弁理士などの代理人に外国出願の依頼を行います。補助金・助成金制度の公募期間等、詳細の内容は、「お知らせ」に掲載していく予定です。