実用新案登録と特許との違いとして、保護対象の違いがあります。物の構造や形状の発明は、特許権でも実用新案権でも保護可能ですが、材料の発明、ソフトウェアの発明、ビジネスモデルの発明、方法発明は、実用新案権で保護できません。これらは特許権で保護されます。
実用新案登録と特許との違いは、保護対象以外についてもあります。そちらは、関連記事をご覧ください。
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かめやま特許商標事務所のサポート内容
弊所では、「お客様のアイデアが実用新案登録を取得できるか否か」のみならず、「取得した実用新案登録がお客様の事業においてどのような貢献をするか?」についてアドバイスします。
具体的には、以下のようなポイントでヒアリングを行い、事業に貢献する実用新案登録出願(申請)の提案をします。
- お客様のアイデアや発明を利用した新商品はどのような特徴があるか?
- 新商品のターゲット(売り先)は誰か?
- お客様のアイデアや発明は、ターゲット(売り先)についてどのような価値を提供するか?
- お客様のアイデアや発明のうち、ターゲット(売り先)が価値を感じる部分はなにか?
実用新案登録出願(申請)の流れ
01.実用新案登録出願(約3~4週間)
実用新案登録が取れそうな範囲として、お客様の事業に貢献できるような内容にするとともに、特許庁の技術評価に耐えられるような説明や、他の従来技術を引用されたときに無効を回避するための切り札となる説明を記載しておきます。
02.登録証(出願から約3~4ヶ月)
方式審査に合格すると登録証が届き、お客様のアイデアに実用新案権が発生します。
実用新案登録出願(申請)の費用
実用新案登録出願:26~36万円
出願時および1~3年分の登録料を含む。
海外へ事業を展開する場合は、その国ごとに実用新案権の取得を検討する必要があります。どの国で実用新案権を取るかについては、事業内容にもよりますが、商材の生産国や販売国の観点から検討する場合が多いです。具体的には、個別の相談となりますので、海外進出を考えられている方は、弊所までご相談ください。
また、日本で出願した内容について外国出願を行う場合には、一定期間内に、外国の出願を済ませる必要がある点にご留意ください。
特許・実用新案登録の場合:日本の出願日から1年以内
出願国の例
アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル
中国、韓国、台湾、ベトナム、インドネシア、ネパール、インド
欧州、ドイツ、オーストラリア 他
出願の種類
パリルート出願:実用新案の国際出願です。
PCT国際出願:実用新案の国際出願です。