千葉県鎌ケ谷市で特許事務所を経営している弁理士かめやまです。
先日、お客様から、新しい製品について特許のご相談がありました。
発明のお話を聞いていくと、
今回の商品のポイントとなりそうな部分が見えてきました。
そこで、
「まずは、この部分について特許が取れそうか否か、先行技術調査を行いましょう」
ということになりました。

このときに、お客様から
「先行技術調査をして、似た特許が見つかり、特許は難しいという判定がでた場合、どうなりますか?」
と質問される場合があります。
「似た特許がありました。特許を取るのは難しそうです」で終わりにしますか?
弊所では、そんなもったいないことはしません。
ここから、
・今回見つかった技術と、今回の発明は何が同じなのか?
・逆に、何が違うのか?
・ほかに違うところはないか?
・もう一工夫できるところはないか?
を、お客様と一緒に考えていきます。

こういう打ち合わせをしていると、面白いことがおこります。
「そういえば、ここも違いますね」
「ここをさらに、こういう構造に改良したら、利用者(お客様)はもっと喜びますよね?」
「あ~それそれ。面白いですね」
と、話が盛り上がってきます。
そして、
最初はお客様自身も意識していなかった特徴が、少しずつ見えてくることがあります。
つまり、
調査をする前と、調査をした後では、
「発明」が変わっています。
正確に言うと、
ぼんやりしていた発明の輪郭も、ビジネスモデルの観点で見つめなおしてみると、
新たな輪郭がだんだん見えてくる感じでしょうか。

特許の先行技術調査というと、
一般的に、「特許が取れるか? 取れないか?」を調べるものと思われがちです。
もちろん、それも大切です。
しかし、「似た技術がありました」で終わりではありません。
似た技術がある。
それに対して、我々はどう対応する?
どこを変える?
どこならお客様が喜んでくれる?
どこなら自社の強みを出せる?
これらを一緒に考えていきます。
こうやって、
まだ言葉になっていなかった技術の特徴を見つけて、
「今回の発明は、ここですね」
と言葉にしていくと、ここがお客様にとって、「事業上の強み」となります。

つまり、先行技術調査は、
特許をとれるか否か(○か×か)を調べるだけではなく、
次のアイデアを生み出したり、事業場の強みを整理するためにも使えます。
似た技術が見つかった。
さて、どこを変える?
ここからが、事業に活用できるアイデアに磨くところだと思いますし、お客様も満足されると思います。



